どんな人生にも希望はある
今日は楽しみにしてたダンスの発表会でした。まだ全然下手くそなルンバですが、ずっとずっと楽しみにしてたんです。
なぜなら、長年スポーツ選手として生きてきた自分にとって、女性らしいはある意味禁句。競技の特性上、女性らしくいることが許されない環境に私はずっといました。最近は卓球の愛ちゃんなんかのお陰でスポーツ選手が可愛らしく化粧したり着飾る事も普通になりるましたけど、10年位前は本当に女らしくする事なんて弱さの象徴。
どんなに痛くても、少しでも声をあげたら
「なに女みたいな声出しやがるんだ!バカヤローーー!!」
てボコボコにされたりしてました。
着替えだって女子更衣室もなくて男性の前で着替えしてましたし、競技の世界では「女刃牙」「○○の鬼女」「メスゴリラ」などなど、まあ、
ひでぇ(笑)
とにかく強さと引き換えに「あれは化け物」と呼ばれてたんです、私。
だから。
こんな着飾って、男の人と手を繋いで、しかも、男の人が優しくしてくれるなんて。
信じられない。
何て素敵な世界なんだろう。
前の競技をしてる時の口癖は
「女に生まれて来て良かったと思えた事は一度もありません」
でした。
本当、そんな自分、社交ダンスを始めてから
女に生まれて来て良かった
て思えるようになって。
ダンスの世界はダンスの世界で大変なんでしょうけど、少なくとも今は着飾ったりスカート履いたり、お化粧したり、そんな女として当たり前の事が嬉しくて嬉しくて。
2人で初めて記念撮影。
いままでダンス始めてから一緒にダンスの写真は撮った事が無かったんで、今日は一緒に撮れると思ってウキウキワクワクしてました。
もう。痛い事もしなくていい。
もう、女らしくしても誰も笑わない。
もう、男の人と手を繋いで笑っていい。
お家に帰ってから写真見て何回も泣きました。
去年子宮ガンと診断された時は、もう、別にやるべき事はやりきったし、この先の人生に楽しい事があるなんてとても思えなくて、まあ、死んじゃってもいいかな、て思ってました。
日の丸背負って戦うのも疲れたし、もう頑張ったし、あとやるべき事と残せるものは残したら、これで終わりでいいんじゃないかな、て思ってました。
だから、まさかこんな日が来るなんて思ってもいなくて。
どこぞにいるか分からない神さまも、ちょっと気を遣ってくれたんやろか。
女に生まれてええ事もあるんやで〜
って(笑)
うん、ホンマ、良かった。
来年も再来年も、こうして記念撮影出来たら、いいな。
今年の初詣は、ちゃんとお願いして来ます。
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